上京したら愛着障害を患っていたことを認められた話

 

 

どうも。しがないヲタクです。

 

……本当はいつもこんな書き出しで、推しに対してのお気持ち綴っているのですが、今回は精神的なことのお話をしようと思います。

 

 

みなさん【愛着障害】という言葉ご存知ですか?

 

めちゃくちゃ簡単に要約すると、養育者からの愛情をうまく受け取れない環境や状態の中で育った子供が発症するものです。

ここで間違って欲しくないのが「養育者」という言葉。子育てといったら、母親のイメージが大半を占めると思いますが、子供を養育するのは母親だけではないということを念頭に置いて下さい。

 

そしてこの愛着障害、厄介なことに大人になっても付きまとう障害なのです。もちろん子供の頃に適切なケアを受けていれば、快方に向かうこともあります。つまり発症しても適切なケアが出来る環境でしたら、緩和されるものという認識で大丈夫だと…思います(おい心理学部)。

 

では本題に入らせてください。

現在わたしはインターンのために上京しています。憧れの仕事、夢見ていた東京という場所。最初は浮かれていました。ですが日が経つにつれ得体の知れないモヤモヤが心に住みついてきました。

そして初出勤の1時間前、なぜだか涙が止まらなくなったのです。なんで泣いているのか、何が悲しいのか全く分からなくて、動揺しました。

しかしよく出来たことに出勤すると涙が止まるんですね。でも業務をしている時も涙が溢れそうになってくるのです。これを止めるのが精一杯でした。

 

初出勤を終えて母に連絡した時、これもなぜか分からなかったけど涙が止まりませんでした。

 

恐らく間借りしていた友人宅へ帰るのが辛かったのだと思います。友人宅でお世話になるのなら、友人の生活のルールに則って生活することが当たり前だと思っています。そのルールに息苦しく、そして1人で過ごす時間が無いことに疲れていたのだと思います。

 

 

結局ホテル逃げたのですが、涙は一向に止まりません。ここで初めて「寂しい」と認識しました。そうです、寂しかったんです。不安に押しつぶされて、自分を見失っている状態でした。…というより今もです。

 

 

初出勤から3日目の夜。母に泣きながら電話しました。「寂しい」と伝えました。こんなに不安なのか、こんなに辛いのかと泣き続けました。

そんな私に母がかけてくれた言葉は「いつでも帰っておいで」という言葉でした。この言葉だけでめちゃくちゃ救われました。そして今まで考えたこともなかったですが、すごく愛されてるなと思いました。

 

 

ここで愛着障害です。私は長らくカウンセリングに掛かっていて、最近も久しぶり(6年ぶり)に掛かったのですが、ずっとある悩みを話したところ、ハッキリ言われました。「それは愛着障害のひとつだよ」と。正直だろうなと思っていましたが、どこか他人事のような感じでした。しかも悩んでいることの根底は昔から変わらないし(笑)

 

わたしには弟がいるのですが、弟がどうしても羨ましかったんです。弟だけに構って、わたしには構ってくれない。君は大丈夫だから…なんて言われると、大丈夫だと演じなければいけない気がして。

 

 

 

そしたら手元に残ったのは弟への嫉妬と過度な承認欲求でした。

 

 

 

これは今後も付き合っていく、心の奥底にこびりついたような気持ちだと思っていました。そして自分の気持ちが沈む度に出てくる、負の気持ちです。でも改善できるかもしれない兆しが見えたのです。愛されてると知ったから。

 

 

わたしは愛されていないと思い込んで、ずっと与えてくれていた愛を突き返していたのだと思います。反抗期で片付けるには長すぎるくらい。ざっと見積もって10年といったところでしょうか。

 

 

この10年分の愛を取り戻したいと、絶対取り戻すという強い思いから、わたしはインターンを辞退することにしました。

 

就職がかかる大事なものです。ここで逃せばもう後はない。いまのインターン先が一筋の光であり、この憧れの仕事の世界は、閉ざされると思います。

 

 

それでもこの残った負の気持ちを一生抱えるより、少しでも減らすことを優先したいと思いました。ケンカしてもいいから自分の想いを伝える努力をしたいと。

 

 

何かを得たら何かを失うと言いますが、わたしは愛着の再形成を得て、憧れの仕事を失うことになると思います。

今まで作った繋がりも消えます。信頼関係も無くなります。

 

それを分かって、そしてそれでもいいから母との時間を作ることを優先させたいのです。そう遠くない将来、母は私を置いて遠くに旅立つでしょう。そんなこと考えたくは無いですが、母に対して負の気持ちを抱いていたくないのです。

 

 

こんなに無償の愛を傾けてくれる人を、大好きと大嫌いという矛盾した気持ちのままで居たくないというのが、今回私の結論です。

 

 

考えが甘い・ホームシックなどなど色んな意見があると思います。意志が弱いと言う意見には、そうだと思いますとしか言えません。

 

 

ただわたしは気づかずに失っていたかもしれない大切な気持ちを認めて、反省して、改善したいのです。

 

 

母がよく言う後悔しないようにという言葉が、いまのわたしに重くのしかかります。わたしも後悔しないようにまた頑張るから、たくさん話そう。ケンカしてもちゃんと全部伝えられるように。抱え込まないように。

 

 

 

 

 

 

 

そして10年前で止まってしまっている自分を救うために。